瀬戸焼の代表的な釉薬の一つである志野釉は、釉薬がかかった部分は白色のぽってりとした厚みがあり、志野特有の温かさと風合いを感じることができます。
王子窯では、重油窯を用いて焼成しています。重油窯は電気窯・ガス窯では出せない焼き上がりの“味”を出すことができます。オイルショック以降、重油窯を使う窯元は減少し、瀬戸はもとより全国的にも数少ない焼成方法です。王子窯では重油窯にこだわりモノづくりを続けています。
瀬戸の地盤を形成する地層には、今から1,000万年以上前から約200万年前にかけて堆積してできた「瀬戸層群」があります。この豊かな土壌が、瀬戸の多種多様なやきものを生み出しています。